劇団雌猫

「劇団雌猫」の告知ブログです

5分でわかる!「だから私はメイクする」がドラマになるまで

「だから私はメイクする」がドラマ化されます

ブログではお久しぶりです、劇団雌猫メンバー・ひらりさです。

既にご存知かもしれませんが、劇団雌猫が原案を務めたマンガ『だから私はメイクする』(漫画・シバタヒカリ先生)が、2020年10月7日〜テレビ東京「ドラマパラビ」枠で放送されることになりました。

主演を務めるのは、美容家として活躍されている神崎恵さんです。

natalie.mu

 

神崎さんと合わせて、志田彩良さん、吉田朱里さんの出演も発表され、すでに公式のTwitterInstagramも稼働しています。コメント動画などが発信されているので、放送までにいろいろ情報をチェックしたい方はぜひフォローしてみてください。私もワクワクしながら眺めています。

 

 

さて、このブログまで辿りついている方は、「原作読んでるよ!」「劇団雌猫知ってるよ!」という方も多いかもしれませんが、ドラマをきっかけに、より色々な方に本を読んでもらえたらなと思い、「だから私はメイクする」の原作についてのヒストリーをまとめておきます。よかったら、放送までにお手にとってみていただけたら幸いです。

 

マンガ「だから私はメイクする」 (2019年連載、2020年刊行)

f:id:zerokkuma1:20200821103532j:plain

安野モヨコさんの「後ハッピーマニア」の連載でも話題沸騰の雑誌「フィールヤング」にて、2019年に連載されていたのが、こちらのマンガ版『だから私はメイクする』(祥伝社フィールコミックス)。

様々な理由でメイクを愛する・葛藤している女性たちが毎話登場するマンガで、自らもメイクに悩んだ過去を持つBA・熊谷すみれさんと、たくさんのコスメたちが、彼女たちのお悩みに寄り添うオムニバスストーリーが展開されます。シバタ先生の女の子愛・コスメ愛にあふれた描写が素晴らしく、私たちも何度も読み返しています。ドラマ放送前に大体のお話を知りたいな〜という方、ぜひ読んでみてください。

pixivコミックさんで1話が試し読みできます。

 

comic.pixiv.net


エッセイ版『だから私はメイクする』(2018年刊行)

f:id:zerokkuma1:20200821103701j:plain

www.amazon.co.jp


「マンガは読んでたよ!」という方、エッセイ版の存在もご存知でしょうか。ドラマの原作となっているマンガ版はシバタ先生によるフィクションのストーリーですが、実はそのベースとなったのが、劇団雌猫編著で刊行している『だから私はメイクする』(柏書房)です。

そもそも私たちの活動は、「インターネットで言えない話」を身の回りの人に書いてもらい、同人誌にするところから始まっています。このエッセイ版『だから私はメイクする』ではテーマを「メイク・おしゃれ」にすえ、15人の、立場も年齢も違う女性たちに「メイクする理由」を書いていただきました。メンバー4人で相談して「自分のために」「誰かのために」「何かを探して」の3章構成にし、アナウンサーの宇垣美里さん、美容ライターの長田杏奈さんのインタビューも収録されています。

イラストレーターのkamochicさんによる各々のイラストもキュートで、マンガには収録されていないエピソードも掲載されていますので、「マンガに出てきたあの人の話を深掘りして読んでみたい」「もっとたくさん美意識トークも読んでみたい!」と思った方にも、おすすめできる一冊です。

中身を試し読みできる記事や、関連インタビューもあります。

sheishere.jp

www.oricon.co.jp


同人誌版『悪友DX 美意識』(2017年刊行)※入手できません

aku-you.booth.pm


さて、エッセイ版の紹介でチラッと話しましたが、この『だから私はメイクする』、実はさらに元になった本があります。それが、同人誌『悪友DX 美意識』です。この「悪友」というのが、「インターネットで言えない話」をベースに、オタク女性の匿名エッセイを集めて作っている私たちの同人誌で、2016年の冬コミで『悪友vol.1 浪費』を出したのがスタートでした。

(「DX」という名称なのは、当時メイクに興味を持ちたてだった私が「急に美意識の同人誌が作りたくなった!」と熱意でお願いして作ったためです。「呪いをかけられた女」など、私自身が美意識というものにモヤモヤしていたからこそ寄稿をお願いしたエッセイも収録されていました)

現在、「美意識」は在庫がなく増刷の予定もありませんが、リンクから劇団雌猫のBOOTHに飛んでいただくと、在庫のある他テーマの「悪友」がいくつかあります。『だから私はメイクする』で関心を持った方、よかったら読んでいただければ幸いです。ちなみに『悪友vol.1 浪費』は『浪費図鑑』(小学館)、『悪友vol.2 恋愛』は『誰になんと言われようと、これが私の恋愛です』(双葉社)として書籍化されています。

 

最後に

この記事を書くにあたり、同人誌版、エッセイ版、マンガ版合わせて、何名の寄稿者に協力していただいたかを数えてみたところ、重複を除くと、合計23人でした。ドラマに関わるのはコミック版にも登場する6名(熊谷さん含む)のエピソードですが、これだけ多様な「よそおう理由」を明かしてくれた方がいたからこそ、現在に至る展開にもつながっていると思います。全員に直接お礼ができておらず申し訳ないのですが、改めて、本当にありがとうございました。

ドラマに関心を持った方、その時その時に刊行されていた本を手にとってもらうことで、自分の「メイクする/しない理由」を考えるきっかけにしてもらえれば嬉しいです!

 

 

f:id:zerokkuma1:20200821103508j:plain